ぼくの詩 2

らしくない詩


ほら

見てごらん


野辺に咲く花たち

うれしそうだ


ほら

見てごらん


言葉に変える必要はない

感じればいいんだ


健やかなその色

空を育んでいるんだよ、きっと


浮ついた気持ちで

これを書いてるわけじゃないんだ


この詩は悲しさの上から

臆病なぼくが

その高さを怖がっている

そんな詩だよ


だけど


だからって


ぼくは下を向いてやらないんだ


涙を出せるだけ出したら


上を向いて


空に手をのばす




それをどう見るかで

ぼくは人生が変わっちゃうと思うんだ


説教たれたことはやめよう


そんなのぼくは嫌いだから



結局、ぼくと君は他人

でもやっぱり

そこに希望を乗せたくなる


ぼくの言葉

頼りない言葉

画面に映し出された

ぼくが書いてすらいない

その表示される言葉に

どれだけの重さがあるのか?


でもとりあえず

みてごらん


道に咲く花々

走り回る子供たち

手を繋ぐ老夫婦

囁き合う恋人たち


そんな日常が

きみを待っているはずさ


そんな日常が

きっとかけがえのない

本当のことば


ほら

みてごらん


ただそれを


感じればいいんだ




これは表示された文字ではない

そうだろう?


自分で書いておいて

恥ずかしい詩だけど

きみへ捧げます


ぼくって不思議な詩ばかり書いてるけど

これは本当のほんとうです



すこしばかりの愛情と

大きな大きなまごころが

ぼくらのハートをでっかくする






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