1/1ﾍﾟｰｼﾞ目 「和葉姉ちゃんは“可愛い”やろ？」 「そんなことあらへんよ…みんな気ぃ使てるんやて」 「えーなんでやねんｗｗ オレめっちゃ可愛いから好きやで？」 「えっ？」 「なｗ？平次兄ちゃん？」 「…」 また来とる… こんガキ… 小２の翔くん。 なんでか今日はコイツからオレん家に遊びに来てん… まあ和葉んとこよりオレん家の方が近いっちゅうんもあるやろけど… それとも何か？ 和葉がオレん家におるて解ってて来たんか？ コイツ… 「なあ聞いとるんか兄ちゃん？」 「ん？あ、ああ…」 「平次に聞いたかて答えへんよ」 「…」 お察しの通り。 答えたらへんわい… その買ったばかりのピンクのリボンがどうとか… そら似合う似合わないっちゅう質問やったらいっつもしとるし似合わへんわけないやんか… そこをなんで可愛いか可愛いないかっちゅう… いや、そん前に可愛いないっちゅう選択肢が出されてもないやんか… 「なあなあオレほんまにお姉ちゃんのこと好きやからなｗ」 「ほんまぁ？なんや嬉しいわぁｗ」 ニコニコと笑うそん顔… ああ… まあ… 可愛いっちゅうたら… まあ… 「アタシも翔くん好きやで。素直でめっちゃ可愛いもんｗ 平次とは大違いやし」 べーっとオレを見て言いよった… 翔も翔でオレにニヤッと笑って嬉しそうに和葉の腕の中… なんか腹立つわ… なんや悔しい… オレかて素直に“可愛い”ぐらい… 「言いたいねん…」 「え？」 きょとんとオレを見るこのアホな女に… ～END～ [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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