芍キ度差のあるキス
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へぇーじ?

平次?

…へいじ……



「うっさい…」



まだ何も言うてへんよ…

それともなに?

アタシの心の声が聞こえる言うん?

ベッドにごろんと寝ころんで天井見上げた瞳はなんだか泣いとって…

たぶんこの前の事件がまだ頭に引っかかっとるんや…

事件の内容は知らへん…

なんぼ聞いても教えてくれへんから…

せやけどあの時から平次がこんな調子…



「…平次…なんかあったん?」



アタシが心配して声かけても



「なんもない。」



て言うだけ…

こっちを見てもくれへん…

アタシがいくら心配しても平次がこんなんやったらどぉにも出来ないやん…

自分の情けなさに嫌になる…

アタシが困っとる時は平次がさりげなく助けてくれる

せやのに平次が悩んどる時にアタシは何も出来ひん…

…なんでなん…

アタシかて…

平次の力になりたい…

平次を助けてあげたいねん…










「…なっ!? 和葉ッ!?」

平次にほとんどダイブするみたいに飛びついた

びっくりした声はしたんやけど、

アタシがぎゅっと抱きしめて

そっとキスする…それでもまだ平次は何の反応も示さない…

いつものあったかい感じがあらへん…

やっぱりいつもの平次とちゃう…

こんなん嫌や…

アタシのわがままやけどこんなん嫌や…

「なぁ?アタシやったらアカンの?」

「……なにが?」

ジトッと見られた

アタシはその目をジッと見る

「平次一人で抱え込まんといてよ…アタシ、そない頼りにならへんの?」

「……」

「なあ?」

絶対に目ぇ反らさへんで

平次が反らしてもアタシは反らさへん

「……そな…まっすぐ見んな…」

「嫌や。」

「…別に…頼りにならへん言うてる訳やない…」

「せやったら…」

頼ってや…平次……

アタシが平次を頼っとるみたいに平次もアタシを頼ってよ…

「…泣くなや…」

「泣いてへんもん…」

「…オレが泣かしたみたいやん…」

「せやから泣いてへんもん//」

「もぉええ…」

「…ふぇ?」

ふわっと抱き寄せられて思わず間抜けな声が出てしもた

「…泣くな…オレもおまえ頼っとるやろ?」

「え?」

「そばに居るだけで充分や…それだけでええねん…」

「…それだけで?」

「ああ…」

「ほんまに?」

「おうw」

あっ//

いつもの平次や…

ニコッと笑うその顔



〜END〜



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