1/3ﾍﾟｰｼﾞ目 「うっわーもうこんな時間や」 「平次が寝坊するからやん！」 「せやから先行っとけ言うたやんか」 「そうしたら良かったわホンマにぃ～」 て言うのは嘘。 今朝は学校までの道を二人で走っとる 原因は平次や。 昨日夜遅うまで事件やったらしい… ほんで今日アタシは絶対平次寝坊や思て起こしに行ったんや… 「平次、そろそろ起きな遅刻やで！」 「…あぁ。……え゛！？」 勢いよく起き上がりアタシの顔を見る… 「何でお前がおんねん！？」 目ぇ丸くして驚いとる 「起こしに来たんよ。」 「…頼んでへんで」 「頼まれてへんよ。」 アタシの優しさや。 「……おおきに。」 そう言うて再び布団中へ潜る 「あっ平次ッ！？」 「オレ疲れてんねん…」 「せやかて学校は？」 「“服部くんは今日お休みです”て言うといてや」 「そんなんアカンよ！」 アタシは強引に布団を取り上げた 「あーもう分かったわ。起きたから先行っとけや遅刻すんで」 「そんなこと言うてまた寝る気やろ？待っとるから早よ支度しぃや」 「……。」 アタシは平次を待つ間、だれもいない居間へと行く。 しばらくすると二階から“ドタドタ”と音がした思たら、 勢いよく居間の戸が開いた… 「行くで和葉、遅刻や！！」 そう言うとさっさと玄関の方へ行ってしもた… 「えっちょお待ってや…」 アタシは慌てて平次の後を追う… そんな訳で今にいたる… 「ちょお待ってぇな、平次走んの速いわ」 「和葉、早よせぇ」 平次は足を止め、アタシを待ってくれた そして、 「……なあ、今から行ってもどうせ遅刻やし、どっかでサボろや。」 思ってもみない平次の発言。 「はあ？何言うとんの！？」 「１日ぐらいサボったかてかまへんて」 「そうゆう問題とちゃうやろ…」 「オレと一緒やったら嫌か？」 「ぇ…？」 答えに困る… 正直嬉しい… 平次とやったらええて思てしまう 「なあ？オレ今日サボりたいわ。」 「…どこ行くん？」 一応聞いとこ… 「ん？どこ行こか…」 考え込み始めた… 決めてへんかったんかい…υ 「…アタシ見たい映画あんねんけど…」 これはホンマ。 今度誘お思ててん 「ええで。」 すんなりＯＫや… 「…平次のおごりで。」 ちょっと付け足し。 「なっ！？」 「ええやろ？サボろ言うたん平次やし。」 「…まぁええわ。」 あれ？ 今日優しいやん…。 「…おおきに。」 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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