1/2ページ目 「和葉ぁ〜今日オレん家来いやww」 「え?」 授業が始まる数分前に平次がアタシに話しかけてきた 「なんなら泊まってもええで(笑)」 「なっ///」 そらアカンて…/// 「心配しなや、オレ別に変なことせぇへんてw」 「ほんまにぃ?」 その割には顔がニヤけとる気ぃするんやけど… 「ほんまのほんま。下心なんちょっとしかあらへんて(笑)」 「あるやん…」 「冗談や(笑)」 「まぁ泊まらへんけど平次ん家行くわw」 「何や泊まらんのかい…」 「当たり前やろ…」 泊まりたいけどそんなんお父ちゃんが許さへんわ… ―放課後― 「和葉、帰んで。」 「うんw」 和葉はウキウキ気分で平次の腕をとり、ぴったり寄り添って歩く 「和葉、ケーキ買うてくか?」 「ほんまぁ?」 「好きなん買うたるわw」 「ありがとぉ平次♪」 本当に嬉しそうに喜ぶ和葉 付き合う前は誕生日なんて祝いもしなかった平次が今は違う 付き合い出してからの平次はそういったイベントごとに敏感になり始めた それも和葉がそうであったからだ 2人はケーキを買い、平次の家へと向かった。 ―服部家平次の部屋― いつもより綺麗に片付いている部屋 決して普段が散らかった部屋というわけではないが、少し、ほんの少し綺麗に整理されていた 和葉が来るからだろうか… そう思うと嬉しくて和葉は口元が緩んでいた… 「何ニヤついてんねん?」 それに気づいたのか少し照れながら、しかし冷たく平次の疑問の声が和葉へ飛んできた 「ううん、何でもあらへんw」 「何や自分、きしょくわるぅ〜」 「なっ//」 こんなことをさらっと言うところは以前から変わっていない… 「まぁええからそこ座れ、ケーキ食おうやw」 それでも和葉が機嫌を損ねないようケーキの話題へ 「うんw」 平次の思った通り和葉はぱあっと笑顔で返事をする テーブルの前に隣どうしに座る 「さて、今日で和葉は何歳になりはったんですか〜?」 時に敬語はバカにするときに使われることもあるという… まさに今の平次だ 「何やのその言い方…。今日で17ですぅ〜」 平次の言い方を真似て和葉はそう言った 「17…には見えへんな(笑)」 まじまじと和葉を見回してから平次は再び和葉をからかった 「平次ッ///」 「うわッ」 そんな平次をぽかすかと叩く和葉 「すまんすまん冗談やて和葉(笑)」 「ふんッ」 そして拗ねたようにそっぽを向いた 頬膨らませてプイッと拗ねてしまう和葉がまた平次のツボでもある 「和葉、こっち向いてぇ」 「嫌や…」 “ぅ…可愛え…” 思わず頬が緩む平次… 「…せやったらケーキオレが全部食べてまうで?」 和葉はその言葉に一気に振り向き… 「アカンッ……///」 続きを述べる前に平次のキスがほっぺたに落とされた… どんどん顔を真っ赤に染めていく和葉 「ははっまぁた引っかかった(笑)」 そしてそれを見てけらけら笑う平次 「何なんいっつも突然!!」 「怒んな怒んな、和葉の固まる顔可愛えねん(笑)」 「もうッ///」 またそっぽ向いてしまう… これも本当は照れている証拠 「和葉、オレ“可愛え”言うたんやけど…?」 何故“可愛い”と言ってそっぽを向くのか平次には解らない… 「そないこと言うてまた変なこと考えとるんやろ?」 和葉もまた平次の本心だとは思ってもみない… ゆっくり平次の方に振り向きそう言うと… “考えとったけどそん顔されたら…止めとくわ…” そのなんとも言えない和葉の表情に平次はいくらか優しく微笑み 「考えてへんて。せやからケーキ食お?」 どこにも悪戯心が隠れていない優しいトーンで和葉に囁く そして、平次は買ってきたケーキを取り出す 2人分なので少し小さめのショートケーキ 購入の際… 平次は和葉に「もっと豪華なもん選べや」など言っていたのだが、 「これがええの!!」と言い張ってごく普通なイチゴの乗ったショートケーキを買うことになった… 「ぁ、そやケーキやw」 「せやせやw」 和葉と同じテンションでケーキの入った箱を開ける 「平次、イチゴのケーキ好きやんなぁ?」 “ぁ…やっぱしオレの好みで選らんどったんや…” 和葉の好みも全て把握していた平次… 何故いつものお気に入りでないのか疑問を持っていた 「好きやで。」 「せやろww」 「そないこと考えとるお前がな」 「///」 二ッと笑い、ケーキを半分に切る そして皿に移し… 「ほんなら、和葉、」 「ん?」 「誕生日オメデトさんw」 「ぇ…?」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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