やっぱり
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「はあ?告られた!?」

「うん。ってなんやのそのありえへんって顔は…」

平次の反応に和葉はジトッと平次を見た

「物好きなヤツもおるんやなー思て…」

「ケンカ売っとるん!!アタシかて告られたこと何度かありますぅ!」

ふいっとご機嫌斜めな和葉はそっぽを向いた

「ほんで?」

「え?」

「返事は?」

「えっ…と…せやからどーしよかなて平次に相談しとんねん」

どこか期待している和葉は平次をそっと見た

「…オレが決めたらおまえ、その通りにするんか?」

「参考までに…」

「はっ…そんなん自分で決めたらええやん。塚田のことが気になるんやったら付き合うたらええし。他に好きなヤツおるんやったら断ったらええし。」

「う、うん…。」

真面目な答えにただ頷くことしかできなかった…

だが、和葉は気づいた。

「平次は…そうやって断ってきたん?他に好きな人がおるからって?」

「なっ…なんでオレの話になんねん!!」

明らかな動揺に和葉は

「おるんや…」

うつむき気味…

「せやからおるなん一言も言うてへんやろアホ!そんなんよりおまえの返事はなんや!」

「ん?そやね…ちょっと考えとくわ。」

「はっ!?考えとくておまえほんまに塚田に興味持っとるんか?」

「え?そうやって話したやん…」

「アホか絶対ないで。アイツはない。」

「なんで?」

「なんでやないわっ…アイツはオレに…」

「え?今なんて言うたん?」

ボソッと言った平次の言葉が聞き取れなかった和葉は聞く

「なんでもないわ!そんなんより出かけるんやろ?」

「え?行かへんて平次言うたやん!」

「気ぃ変わった。行くで。」

そう言って部屋を出る平次を和葉は追いかけるのだった。





平次はめっちゃ強引でせっかち…

気ぃ利かへんし勉強は教えてくれへん…

塚田とはまるで違うタイプやけど…

やっぱり平次や。

こうして一緒に出かけてくれるだけで嬉しいこの気持ちは平次以外にはあらへん。



END.



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