タイプ
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「お帰り平次……ん?」

すぐに帰ってくると聞いて平次の部屋で待っていた和葉は何かに気づく

「あん?なんやねん人のことジロジロ見て…」

執拗な視線

目の前に座っている彼女からの視線

自分はその後ろのベッドに座るがやはり気になるこの視線

自分の部屋なのに落ち着かない

そんな和葉が平次に言う、

「もしかして女?」

「…はあ?」

「依頼人の人…」

「…あー…そやな…依頼人っちゅうかまぁ犯人やったけど…それがなんや?」

和葉には解る…

これには警察犬も驚くほど…

「…やっぱりな…そんな気ぃしたわ…」

ぷいっと横を向く和葉

「…なんで解んねん?」

「そんなにおいがした。」

「はあ?においやと?」

くんくんと自分の服のにおいを嗅ぐも平次はよく解らず

「おい、どんなにおいやねん…」

しかめっ面で和葉に聞く

「そぉゆうんやなくて…なんちゅうかその…平次がよぉ言う探偵の勘みたいなもんや。」

「…おまえはアホか…υ」

「ムッ…」

「なに?」

「……どんな人やったん?」

ムスッとして和葉は聞く

「んー…一言で言うたら容姿端麗っちゅうんか?めっちゃキレイやったし、なんやオレのファンらしいでw?」

嬉しそうに話す平次に和葉はイラッとする…

「…そぉ…そら良かったな…」

心のこもっていない言葉を平次に言うと目の前の雑誌を手にとる

「……和葉…おまえ、まさか…」

「……」

絶対に読んでいない雑誌を無言でぱらぱらとめくる

「おーい和葉…返事せぇよ…」

和葉の隣に腰を下ろしてツンツンと和葉の頭をつつく

「…たく…おまえ、犯人さんにも妬きもちかい…」

「なっ// そんなんちゃうわ//」

「ちゃうんか?和葉ちゃん?」

ニヤッと笑って平次は和葉を見る

「……やって…キレイな人見るとすぐでれーとするから…」

「なっ// オレがいつでれっとした!」

「いっつもしとるやん。キレイな大人の女見るとやらしい目ぇしとるで平次」

「…おまえなぁ…」

たしかにと妙に納得した平次もいたが、ジトッと和葉を見てやる

「平次はアレやね…年上でちょっとエロチックな人好みなんやろ?」

「……はあ?」

「……」

和葉はまたぷいっと横を向く

平次はそんな和葉に笑う…

「…なに?」

ジトッと和葉が振り返る

「いや、そぉなんかな思て(笑)」

「…ほれみぃ…」

「せやけど…ちゃうで?」

「?」

和葉の頭にはてなマークが浮かぶ

「おまえもオレとおる時はめっちゃキレイやで?」

「…え?」

「おまえかてなんや最近露出激しいもんばっか着とるやんか!アレはほんま外ですんなや…」

「へ?」

意味が解らずまたもはてなマークを浮かべる

「やきもち妬くんはおまえだけとちゃうねん…どぉせオレのタイプは遠山和葉っちゅうやつしかおれへんのや…//」

「えっ…//」

「おまえのタイプは?」

平次の問いに顔を赤くする和葉

うっ…と言葉に詰まると平次がもう一度聞いた

「和葉の好きなやつは?」

今度ははっきりと聞く

「……服部平次…//」

「はい!よく言えましたw ほな、そないくだらん妬きもちで熱くならんとオレで熱くなろか?」

「ッ///」

さらりと言われた言葉にさらに顔を染める…

「嫌かぁ?和葉ぁ〜?」

面白そうに和葉の顔を覗くと平次は言う

「…あほ……嫌ちゃうもん//」

勢いよく平次に飛びついた

「ッ//……やっぱ、和葉は“可愛え”の方が似合とるな…」



〜END〜



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