★素直に
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―平次の部屋―

ここに一大決心を決めた和葉がいる。

「平次、あんな……好きやッ//」





和葉の一世一代の初めての告白

だが…





「ハッハ、笑わしよんな(笑) 冗談にもほどがあんで」

和葉の決死の告白も平次には伝わらなかった…

「…そうや、冗談やったよ…」

和葉の泣きそうな声

そして泣きそうな表情。

「えっ…ちょっ……和葉?」

それは平次にも伝わった。

「……うっ…ぅ…」

ついに泣き出した和葉

「ちょお待て…何で泣くねん?」

全く分かっていない平次

「…ぅ……うっ……」

止まらぬ涙…

「……もしかしてあれ…冗談や無かったんか?」

やっと分かった平次

「……ぅ……冗談で…言わへんよ……」

「…すまん…ホンマに。」

必死に謝る

「…もうええ……平次にとってはアタシなんか……」

席を立つ和葉

「ちょお待てや…ホンマ、オレが悪かったて…」

和葉は振り向きもせず部屋のドアノブに手を掛ける

「…せやからちょお待て!」

その和葉の腕を平次は掴む

そのまま自分の方へ体を向かせた…

「……」

何も言わない和葉

「…せやからちょお落ち着け……な。」

平次は和葉をもと居た場所に座らせる

和葉もその行為に少し落ち着いたようで涙は止まる…

そしてようやく口を開く…

「…平次は……アタシのこと…どぉ思てんの?」

真っ直ぐ平次を見つめる

「ぅ//……それはやな…」

少し困ったような顔を見せた平次

「そない答えに困るんやったらもうええて…」

再び席を立とうとする和葉を平次が素早く止める

「せやから待てや…帰るんやったらオレの答え聞いてからにしろ//」

座り直す和葉…

「せやったら…早よ聞かせてや……」

再び平次を見つめた…

「…さっきのはな、ただ素直になれへんかっただけで……」

「…?」

「ホンマは嬉しかったんやで。」

「……ホンマに?」

「せや。オレも和葉のこと…好きや//」

赤くなる平次…

「…へ、平次、顔赤いで……」

和葉の目からは涙が…

「え?何で泣くねん//」

和葉は涙を拭く

「ちゃうよ、嬉しいねんッ//」

そう言う和葉はニコッと笑う

「〜〜///」

照れてしまう平次

そっと和葉に腕をまわす

「平次?」

「じっとしとけや、オレも今嬉しいねん///」

優しく和葉を抱きしめた…

「すまんな、今まで素直になれへんで…」

「えぇよ。今日素直になれたんやから…」

「せやな。」

「平次、好きやで。」

「オレも和葉、好きやで。」

今までずっと言いたかった言葉。

素直に言えた2人は…

自然と優しいキスを交わす…

ずっとしたかった相手と。



〜END〜



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