☆幼なじみの壁を…@
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「おっはょ〜」

オレの部屋に和葉が入ってきた

「…あぁ……」

せやけどオレはベッドに仰向けで天井見つめてぼ〜としとる

「平次何考えてんの?」

「んー……」

和葉の声なんて全然頭に入ってきぃひん…

「へーじ?」

「……」

オレは今、昨日起きた事件のことで頭がいっぱいやねん…

昨日の…

「なぁ平次…行きたいんやったら行ってもええで」

「…ぇ?……」

オレの心中を察したんか和葉のその言葉だけはオレの耳に入った

「事件…気になるんやろ?」

バッと起き上がり

「ええんか?」

て言うてしもた…

ホンマはオレも和葉の心中解っとるのに…

「…ええよ……」

「すまんな…」

そう言うて出ていった

ホンマは一緒に居りたいんやけど…

オレの探偵としての頭がそれを許さへんかった…

最近のオレは事件事件て言うて全然かまってやってへんな

せっかく、両想いやて解って付き合い始めたんに…

オレは大阪府警へと行き、昨日の容疑者らの取り調べやら何やらやって、おおかた事件の真相が見えてきた

こら思ったより早犯人捕まえられるで。

時刻はちょうど昼。

オレ犯人挙げたって事件は終いや。

ずっと和葉のことが引っ掛かっとったからメールを送った。

『思ったより早解決したから1時間後またオレん家来いや!』

と。

30分遅れで和葉からメールが届いた

『早帰ってきてや平次ん部屋で待っとるから。』

ここである推理が出来てしもた…

オレの頭は今さっきまで推理脳やったから

「和葉まだオレん家におるんちゃうか?」

オレが勝手にいいように妄想しとるだけやろか…?



―30分後―

オレは家に着いた。

部屋に入ると和葉が雑誌広げたまんま寝とる…

読みかけやな…

しかも最初の方で…

オレはさっきの推理に確信を得た気がした…

「和葉?」

一応起こそうと呼んでみたがぐっすりや…υ

「それにしても…可愛えよな…」

付き合う前は出ぇへんかった言葉がいとも簡単に出てしもたことに自分で驚く…

しばらく和葉の寝顔眺めとった。

そんで30分ぐらい経って、

「和葉?」

そろそろ起こしたろ思て呼んだった

「平次!?」

「ぉわ!?…何やねん//」

目ぇ開けるなりガバッと顔上げてきたからえらいびっくりしたわ

「帰ってたん?」

「ぉう…30分くらい前に。」

「何で起こしてくれへんの?」

「何でて…あほみたいな顔して寝とるからなオモロくて(笑)」

もちろん“あほ”は“可愛え”の意味。

「あっあほみたいな顔て何よ//」

興奮し出す和葉を「まぁまぁ」と宥める…?

「何?平次どうしたん?いつもなら言い返してくるんに…」

あれ?何でやろ…?

オレの推理が多分当たってると思てるからやろな。きっと。

「や…その、ずっと待っとってくれたんやろ?朝から…」

こんなこと言うやなんてオレらしないな…

「どうして解ったん?」

て言われたら…

「オレは探偵やで。」

ってさっきのは何やってんてぐらいに自信満々言い返したるわ!

ほんでこう続けた…

「まず読みかけの雑誌や。最初の方で止まっとる。それにオレからのメールを30分も放ったらかしにしとったとこからおおかた寝とったんやろな。オレに返したメールもオレの部屋になっとったしな。ほんで今さっきまでまた寝とったっちゅうことで、こらオレが出掛けたあとからずっとここ居ったんちゃうかっちゅう仮説が出来上がる訳や。」

和葉に満足げに言うた

「…すごいな。」

「せやろ。」

「ぅん。」

「さっきの事件かてな、あっちゅーまに犯人挙げたってんw」

「すごいやん//」

「あったり前や、オレにかかればあないな事件…」

「どないしたん?」

「ん?いや…事件の話はまた今度でええわ。それよりもお前に話あんねん…」

アカンアカンついいつもの癖でオレの推理ショーやるとこやったで…

「いっつも事件の話すんのに…何や今日の平次変やな(笑)」

「変てなんやねん…。人が真面目に話そ思てんのに…」

「…何やの話って?」

「ん?せやから…アレや…」

今笑い必死にこらえてたやろ…

「アレって何?」

「やからな、ほら…オレら付き合い始めたんやろ?」

オレはどこか緊張してるみたいや…





1ヶ月前ぐらいに和葉から告られたんや。

そん時はもう心臓飛び出すかと思たわ

ほんで普段見せへんぐらい顔真っ赤にして「オレも」て言うたんや。

和葉に「好きや」言われてめっちゃ嬉しかってんw

せやけど何の進展もあらへんねん…

お互いの“好き”が通じただけでそれ以外は前と全然変わらへん…

それで今日「会いたい」て和葉に言われて「わかった」て言うたんやけど…

このありさまや…

事件があること知っとったからオレを試したんやろかな?

まぁ結局事件選んでしもたんやけどな…υ





「ぅん。」

少し遅れて和葉は返事をした

「けど何も恋人らしいことしてへんやんか…オレら…」

ずっと気にしとったこと聞いてみた

「…ぅん。」

「やからな、どっか行こうや…2人で。」

さっき和葉が寝とった時に考えたんや

「ぇ?」

「嫌か?」

「嫌なことあるわけないやん//」

「ほな決まりやなww」

「うんww」

「いつがええ?今週の休み空いとるか?」

「空いとるで。どこ行くん?」

「ん?まぁ一応デートやし、遊園地行こやww」

「行く行く♪」

「おっしゃ決まりや!!忘れんなや〜」

「忘れるわけないやんww平次が初めて誘ってくれたんやから。あとは事件起こらんこと願うだけやん…」

確かにな…

東の探偵みたいなことがあったら嫌やからな…

「ホンマ願っとってや。事件なんかに邪魔されたらたまらんからな。」

オレも願っとくわ。

そんなんで俺の計画壊されたらずっとオレらの関係ずっとこのまんまやで…



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