1/1ﾍﾟｰｼﾞ目 傘をさしながら学校への道をとぼとぼ歩いとると後ろから聞き慣れた声がした… 「な～にのんびりしとんねん(笑) そない亀みたいに歩いとったら遅刻すんで」 平次や。 「なっそない遅ないしッ///」 アタシは振り返りそう言うた 「そぉ～か～？」 「そうやっ！」 いつものしょーもない喧嘩が始まった けど… アタシの心、晴れ。 平次と話しとる時はピーカン照り。 話しとるうちにもう学校や… 授業が始まる… アタシは授業中外ばっかり見とった… 気付いたらもう放課後や… 「雨、止まへんわ…」 窓の外を見てアタシは独り言を言うた そん時、 “ペシッ” いきなり頭を叩かれた。 こんなんするんは一人しかおらへん… 振り向くと予想通りの顔… 「何ぼけぇ～としとんねん和葉」 「何でもええやん//」 アタシは叩き返したろ思て手を伸ばしたらあっさり平次にかわされてしもた 「さよか。」 「…平次帰るん？」 「おう。」 「ほんならアタシも帰ろｗ」 アタシらは一緒に帰った またアタシの心、晴れ。 いつもと同じ帰り道、 今日は傘が邪魔で平次にくっつかれへん… やから雨嫌いや… ほんでふと… 「なぁ平次、何で雨降るんやろな…」 て平次に聞いた 「何でて…そらお天とさんに聞いてみいひんとなぁ…」 そらそうや… 「そやね。平次、雨好き？」 「雨を好きやなんて言うやつは変わりもんやで(笑)」 「そやね。平次、好きな人おるん？」 「んー・・・・・って、急に何やねんッ//」 「いや、いてるんかな思て…」 ふとそんなことを思った… 「…そらまぁ、一人ぐらいわ…」 へぇ～おるんや… 「誰なん？」 どーせいつも仲良うしとるあの子やろ… 「そんなん教えるわけないやろッ///」 「ええやん、教えてぇな」 傘を平次の傘にぶつけたる 傘が邪魔でよう見えへんかったけど… 平次 顔赤くなかった？ 「ほんならお前はどうやねん？」 えっ… 「…そらまぁ、一人ぐらいわ…」 「誰なん？」 「そんなん教えるわけないやろッ///」 ２人ともさっきと逆の台詞… 「ええやん、教えろや」 今度は平次がアタシの傘をつつく 「平次にはぜぇったい教えたらへん//」 べーと舌を出した 「ほんならオレも。」 「えぇ～」 「何やねんお前ずっこいぞ」 「やって…アタシは片思いやもん。」 どーせ。 「……告ったんか？」 へ？ その変な間は何？ 「告っては…なぃ…」 けど多分そうや。 「ほんならオレがそいつに気持ち聞いたるわ」 「何で平次がッ///」 しかもアタシが好きなんアンタやけど… 「そっちの方がええやろ？」 「ええわけないやんッ///」 アンタやもん// 「何でや？」 「何でて……ハァ……」 ホンマにわからんと言うとるんやろか……それとも…？ 「何で溜め息やねん？」 わかってへんわ… いっそ告ったろかな… せやけどなぁ…… 「おーい、何黙っとんねん」 「そや、それやったら平次の好きな人教えてぇな、告ってないんやろ？」 「えっ…そらアカンねん//」 「何で？」 「何でて……お前には言いとないんじゃ、ボケぇ」 「何でボケやねんッ///」 「ボケやからや(笑)」 「何やのそれ？」 ムッとして平次を見上げた 「そんなことより誰が好きやねんて？」 「せやから平次やって！………ぁっ…」 しもた…勢いで…… アタシは思わず俯いた 「……は？何かの冗談か？」 それって平次はなんとも思ってへんてことやん…… 「……冗談やないし。」 アタシはボソッと言うた 「……」 平次はだんまりや… やっぱりな… アタシの片思いやん… 「和葉…」 急にアタシの名前を呼んだ。 「…なに？」 アタシは恐る恐る聞いてみた… 「オレの好きなやつ知りたがっとたよな？」 「ぇ？」 「オレの隣におるアホや。」 「ぇ……？」 平次はアタシを指差した え？え？ どうゆうこと？ しばらくようわからんかった 「……もいっかい言うて…」 「せやから、オレの好きなやつはおまえや！」 平次がアタシのことを… 「ホンマに？」 そっと平次の顔を見た。 「何度も言わせんな、恥ずいやんか//」 嬉しい… 平次が好きやて言うてくれて。 「ありがと。」 「何で『ありがと』やねん？」 「やって平次と両思いやなんて夢みたいなんやもんｗ」 「アホ…」 ぇ？ 「痛っ！？」 平次がアタシの頬をつねってきよった 「夢ちゃうやろ(笑)」 「もぉ、つねんなくてもええやん//」 「和葉オモロいねんｗｗ」 めっちゃ笑うてるし… 平次が笑うてるとなんやアタシも笑いとうなる 「平次」 「ん？」 「好きやで。」 「オレも。」 ホンマ今日は アタシの心… ええ天気やわ。 ～END～ [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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