☆ほぼ的中
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「服部ぃ〜」

ホームルームが始まる前の皆がざわつく朝の教室。

自分の席で何やらムスッとして窓の外を見ている平次がいた…

そんな平次に話しかけたクラスメイトの
渡辺大輝(わたなべひろき)

「…なんやねん…」

機嫌悪そうに振り返った

「その頬の手形どないしたん?」

少し赤くなっている平次の頬…

「……寝起き一番からビンタや…」

ムスッとして平次が答えると、

「…ははーんなるほどな…」

全てを解ったと大輝はうなずく

そして平次顔負けに推理を披露する…


******


“♪♪♪”

うるさく鳴り響く平次の部屋の目覚まし時計

「んぅー」

寝ぼけているのか一向に時計に手が届かない

「ほら起きぃ平次!!」

カチャッとその目覚まし時計のスイッチを止めたのは和葉

「…んー…」

おそらく和葉の存在に気づいていないのだろう…

起きかけた脳は再びお休みモードへ…

「平次ッ!!!」

わざわざ朝早くから、

わざわざ平次のために、

わざわざ迎えに来た和葉はこれでもかというくらいの声で平次を呼ぶ

「…んぅ……和葉か…?」

ようやく目が覚めたのか…

まだうっすらとしか目が開いていないが和葉の名を呼ぶ

「そぉや。朝やで平次、起きなアカンよ!」

「もぉちょい寝かせ…」

「あーかーん!!」

布団に潜ろうとする平次を揺する

「何やねん…朝っぱらから…」

「何やねんちゃうやろ!学校やて!!」

「うっさいやっちゃなー…今日は休みや休み。和葉も一緒に寝るか?」

まだまだ寝ぼけているようだ…

ぐっと伸びた平次の手は和葉を抱き寄せる…

「っ// あ、アホッボケッなにすんねん//」

倒れ込んだ平次のベッドでばたつく…


******


「んで無理やりちゅーでもしたんやろ(笑)」

ニヤニヤと面白がって推理という名の妄想を披露する大輝に呆れた顔して平次は、

「…アホ…んなことするかボケ…//」

「うわっアホボケ言われたー傷つくわー」

わざとらしく隣の和葉の机に倒れ込む…

そしてチラリと和葉のことを見上げる

「どやった?オレの推理(笑)」

なんて聞かれて顔が熱くなるのが解る…

「そ、そんなわけないやろ// 」

「ふーん」

だがその顔では…

「おまえ、そんな顔したら“はい、そうです”言うてるんと同じやないか…υ」

平次が和葉をジトッと見る…

「だ、だって…」

チラリとまだからかいたらない大輝を和葉は見る…

「当たりやろw?」

ニッと笑い返す大輝に和葉は困ったような顔をする…

「ちゃうちゃう。おまえの推理は初めっから間違うてるんや。」

「え?」

「だいたいやられたんは和葉やのうてオレのオカンやし…」

「なーんや。オモロない……ほな、せめて遠山襲おうとしてやられた!とかどうや(笑)?」

「…」

「…」

「えっ?」

軽い冗談で言ったつもりがだんまりな平次と和葉に逆に戸惑う…

「えっ…服部?それは当たりなんか?」

「ホームルーム始まるで…」

「ってえぇーーほんまに(笑)」

嬉しそうに自分の席に戻る大輝を気まずそうに2人して見ているのは言うまでもなかった…。



〜END〜



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