空気
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「和葉、にゃーって鳴いてみ?」

「へ?」

突然の平次の言葉にきょとんとする和葉

ちょいちょいと和葉を呼ぶと窓の外を指さす

「猫や…」

向かいの塀の上を歩く猫

「せやから鳴いてみ?」

もう一度平次は言う

「…にゃあ……//」

隣の平次に対してちょっと恥ずかしそうに和葉は猫を呼ぶ

『にゃー?』

ピタッと足が止まって塀の上の猫はこちらを見て鳴く

「お!返事しよったぞ(笑)」

「ほんまやw かわええなぁ」

「そやな…」

返事は返すものの目線は和葉へ…

「のら猫なんかな?」

「首輪してへんしそうなんちゃうか?」

「ふーん……ぁ、行ってしもた…」

次の塀にジャンプをすると猫の姿は見えなくなってしまった



「和葉…もっかい鳴いて?」

元いた位置に座った和葉に平次は言う

「い・や・や!」

それをきっぱりと断る和葉

「つまらんなー和葉ちゃん…」



ふてくされたようにも見えたがすぐにまったり穏やかな空気が流れるのであった。



〜END〜



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