1/1ﾍﾟｰｼﾞ目 オレのすぐ目の前で揺れるしっぽ キレイに結ばれた黄色いリボンはいつも通りで せやけどそのしっぽはオレに対してお怒りやな… 「おい和葉…」 「……」 返事もなしにひたすら歩く和葉 「…和葉…」 「……」 歩くスピードは上がる 「…かぁずはー…」 「……」 しっぽが大きく揺れた コイツ… 完全に無視を決めこんどるらしい ふっ… まぁええわ… そっちがその気ならなあ… 「和葉ぁキスしよか～」 がばっと後ろから和葉の首に抱きついたる 「ッ//」 一瞬びくっとした 「なｗ？」 耳元でそぉ言うたる 人の行き交う街の中 オレに引っ付かれたことに、僅かに見える和葉の頬は赤く染まっとる 「…アホなことしたら許さへんよ…」 強引にオレを振り払うと低い声で小さく言うた 「…ほな、オレの話も聞けや？」 「話？言い訳の間違いとちゃう？」 「うっ…」 「ええよ。聞いたるわ。今日はどんな言い訳？」 ほんまにお怒りやな…υ 目ぇ据わっとるわ… 「いや…今日はここ来る途中にやな…ひったくりに会うて、ソイツ捕まえたらいろいろやっとるヤツでな…」 ここまで話すと和葉はうんうん頷き始めた 「この前オレが関わった事件にも繋がっとって…」 「いつの？」 「ん？ほれ、この前オレが学校行く途中に…」 「ああ！あの事件ｗ」 最後まで言い終わらんうちに和葉が思い出して言うた… 「そや。そんで、せやから…」 「その事件解決するためにアタシとの約束忘れた…やろ？」 「はぃ…」 小さくすんませんと付け足してオレは和葉をチラリと見る 「まあ、ええわｗ」 和葉はニコニコ笑とった… なんや機嫌良さそうやな… いっつも事件で約束すっぽかすんやけどその事件の内容話したらコイツは… 嬉しそうなんや… なんでやろな？ さっきまでツンツンしとったんにすぐ機嫌直してしまう… そんだけ推理しとるオレが好きか？ そぉ思うとなんやオレも嬉しなってくる… 「ほな、行こか平次ｗ」 ん、と差し出された手… なんや？ とか思てたんやけど自然とその手を握るオレ… ～END～ [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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