☆可愛いのはお互い様
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いつもの2人。

いつもの教室。

何やら大きな声が聞こえる…



「アホ!そこはオレに譲るべきやろ?」

「はあ?なんでよ!!普通女の子の行きたいとこやろ?」

2人は何をネタに喧嘩をしているのやら…

今度の休みは1日使ってどこか遊びに行こうと言った平次

そこまでは良かった…

そこまでは…

どこへいくのかで口論となっているのだ…

「なんでそな高いとこ行くねん!」

「やって新しいアトラクションまだ乗ってへんもん!」

ユニバーサルスタジオジャパン…

平次にとっては人混みでただ金を奪うとこだと言って嫌らしい…

「はんッおまえはガキか?」

ぷいっとそっぽを向く

「ガキでええから行こうや平次ぃ〜」

平次の肩を揺らしてまるで駄々をこねる子どものように頼む和葉

「なあ平次ぃ〜お願いやぁ」

甘えるように和葉は平次に近づく…

「…おまえ…どこでそんなおねだり的なもん覚えてん…」

ふと振り返るとすぐ目の前に和葉の顔

気がつけば和葉の手が自分にまわっている…

ジトッと和葉を見ると平次は言う

「ん?」

「ん?やないがな…解った解った。連れてったるわ…そやから離れ…//」

離れるように平次が促すと、

「平次てこぉゆうん嫌いなん?」

ごめん…というような顔で平次に聞く

その言葉にピタッと平次の動きが止まる…

そして、

「あ、いや、別に…ただ…人前やで?」

チラリと周りに目をやる平次…

数人の生徒とばっちりと目が合う…

「…ふ〜ん……ほな、誰もいいひんとこやったらええん?」

「…ッ///…アホか…そぉゆう意味ちゃうわ//」

周りがニヤニヤ笑って自分たちを見ているのが嫌というほど解る…

さっと和葉から逃れて言う

「ええやん…アタシは学校の方が好きやで?」

「…なんで?」

「平次が照れとって可愛いw」

平次に飛びつく勢いで抱きついた

「ッ/// アホちゃうかおまえッ//」

慌てて和葉を引き離そうとする…

「へぇーじ。」

「?」

和葉が顔を上げて平次を見つめる…

そっと和葉は平次の唇に自身の唇を合わせる…

「ッ///」

びっくりして全てが静止する…

だがそれは一瞬だけ…

すぐに和葉から強引に離れて和葉の頭をベシッと叩く

「いったぁ……何すんねんアホ…」

叩かれた頭をさすりながら和葉は平次を見る

「そらこっちの台詞や!」

「もぉ……そんなん言うんやったら今日平次ん家行かへんから!」

ツンとして和葉は言う

「ああ!?」

「学校でさせてくれへんと家でやらせたらへんからw」

今度はニコッと笑って言う…

「……」

その言葉に平次は考える…

周りの視線は、どうする服部?と言っているとしか受け取れない…

「…ずっこいやっちゃ…解ったわ。そん代わり帰ったら最後まで付き合うてもらうから覚悟せぇよ…」

ぽんと自分が叩いた和葉の頭に手を乗せると平次はそう言う

「…そぉゆうことは平気で言うんや…//」

赤い顔してぷいっと和葉は顔を反らした

「…和葉のほうが可愛いわ…」

和葉の頭をつつくと平次は言う



〜END〜



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