☆服部勉強塾
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「ほな次、“あいなし”は?」

「え…と、なんやったけ?」

「おまえ、全然アカンやん…期末までもぉ時間ないで?」

「だ、大丈夫や!そんで答えなんやの?」

今日はテスト前恒例の服部勉強塾…?

平次の部屋で行われる勉強…

部屋のミニテーブルに和葉。

その後ろのベッドに寝転んで雑誌を見る平次。

勉強を教える気にはとても見えない。

「平次?」

雑誌に夢中になっていた平次を和葉は呼ぶ

「ん?ああ、“面白くない”“つまらない”やろ?」

「ああ!それやw」

単語力を試す問題、平次が出した問題になるほどと先ほどから納得する和葉…

「…はぁ……おまえほんま大丈夫か?」

ぱたんと雑誌を閉じると和葉に顔を向ける

「大丈夫やて!まだ3日もあるんやから!」

「まあ、和葉なら大丈夫や思うから…」

「…えっ/// ちょ…なに!?」

ゆっくりとベッドから降りてきた平次に和葉はぎゅっと抱きしめられた…

「ほれ、今言うたやん…」

「え?」

「“あいなし”は“オモロない”て(笑)」

「あ、あほやん// なに言うとんの平次!」

平次が言いたいことはこの単語のゴロ合わせ

愛なしでは面白くない…

なんて有名な暗記法。

「これでもぉ忘れへんやろ?この単語出たら“オレなしやったらつまらん”て思い出しw?」

ニヤッと笑って平次は言う

「もぉ// なんやの…」

「和葉ぁw勉強止めてオレと愛深めよぉやー」

「ちょっ//」

平次の手が和葉の頬を撫でる…

どんどん平次の顔が和葉に迫る…

「嫌や言うたらキスするで?」

「なっ///」

「どっちがええ?」

ニヤニヤと笑みを浮かべると和葉は目をきゅっとつむる…

「キスがええん?」

「…あほ…//」

小さく平次に言うと、平次が優しく微笑む…

そっと唇を人差し指でなぞりキスする…

「んっ…//」

「……和葉…好きや…」

平次の手が確実に和葉の服の中に入ろうとする…

「あ、アカン!!」

ばっと和葉がその手を阻止する…

「なんでぇ?」

かなり不服な顔で平次は言う

「何でて…そや!勉強!勉強教えてくれてアタシの点数良かったらにしよ?な?」

「……」

「……」

平次は嫌だという目

和葉も嫌だという目

お互いの視線が重なったまましばらく停止

「…はぁ……解った解った…」

「ほんま?」

少しほっとしたように喜ぶ和葉

「そん代わりあとで言うてへんなしやで?」

「うっ……」

どうしよう…という目で平次を見る

「あとでが嫌なんやったら今やで?」

ニヤッと笑って平次は言う

困った和葉は、

「平次ぃ…なぁアタシが嫌や言うてもアカンの?アタシが嫌な事平次はするん?」

うるうる…そんな瞳でお願いする

された平次はさすがに、

「…卑怯やぞ…」

ぼそりと言うと、勉強を教える体勢に変える

「うん。平次大好きやww おおきにな♪」

ニコッと笑って和葉も勉強体勢に。

こうして今日も服部勉強塾は間にいろいろ交渉を挟みようやく始まるのであった…



〜END〜



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