☆怪我の理由
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「アホ…」

「……何がアホやねん…」

「今日は久しぶりに遊びに行く予定やったやん…」

「しゃーないやろ…こな足やったらどっこも行けへんわ…」

どちらも心から残念そうに…

どちらかといえば平次の方が幾分申し訳なさそうだ…

ちょっとした怪我だ

大怪我なんてたいそうなものではなく、ただの捻挫。

2、3日もすれば治るもの。

だが、動かすだけで痛みの走る足はしばらく安静を求める。

「…これ治ったら好きなとこ連れてったるから…」

ピンと伸ばした指先で自らの足を指さす

和葉はその先、テーピングされた平次の足を見る

そして平次に視線を戻す

「USJ…」

「ああ。」

「海遊館も。」

「…ああ。」

「それから…」

「ちょお待て…υ」

さすがに大阪名所2ヶ所挙げられれば平次も焦る…

その様子に和葉はやっと笑う

「ほなその2つw」

「ん。解った。」

無事に次の予定が…

正確にはいつとは言わないこの予定だがこれで十分。

「ほんで、怪我大丈夫なん?」

心配そうに平次に言う

「ん、ああ…平気や。」

「ほんま捻挫なん珍しいやん?」

「ちょっとな…はは…υ」

誤魔化したように平次は笑う…

「なに?」

「いや、別に…。」

「学校の階段で転けたんやろ(笑)?」

「笑うな//」

「だっておかしいやん(笑) そなとこで転けるなん」

大笑いして和葉は平次の怪我した足を見る

「……それ以上笑たらUSJも海遊館も行かへんぞ?」

ジトッと和葉を睨み付け平次は言う

「あーごめんごめん。連れてってぇや!」

「…たくぅ…」

「ほんで、何で転けたん?」

ニコッと笑って和葉は聞く…

答えを知っている顔だ。

「なっ// おまっ……誰から聞いてん…」

「そん時、平次の側におった子w」

「……けっ//」

プイッとそっぽを向いた

「なあ、何でぇ?」

それでも和葉は聞く

「……何で言わそ思てんねん…」

ジトッと再び睨み付けてやる

「やって…なあ?」

「…したいんか?」

「…平次がしたいんやったら…」

急に自信なく声が弱くなる…

「オレは…」

無言のアイコンタクト…

そっと和葉を抱き寄せる…

「オレは…したいで?」

和葉のすぐ耳元で囁く…

「…アタシも。」

今度は平次の耳元で…

そして、

キス。

それも濃厚な…

…初めはぎこちない2人だが、直ぐにこのフレンチに慣れていく…










『服部、遠山とベロちゅーすましたんか?』










なんて言われたから…

ちょうどそんなことを考えていた平次は階段を踏み外した…。

2人のやりたいことが一つ叶って…

「平次、強引や…//」

和葉は顔を赤くしてそう言う

「…これ、クセになりそうや(笑)」

平次は陽気に笑う

「えっ//」

これからのことを考えまたも顔を熱くする和葉…

「なぁ、ついでに他も経験したないか?」

「なっ//」

調子に乗り始めた平次の考えることは、おそらく和葉にも解る

「なあ?」

ぐっと顔を除き込む

「ッ// ……アカンッ//調子乗んな平次ッ///」

パシィッと今の平次の弱点…

捻挫の足を思いきり叩いたのであった…。

「いっ…いったぁーーー(泣)」



〜END〜



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