☆いつもと違うキス
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―平次の部屋―



「……寝とるわ…」

アタシが来るて知っててこれやもん…

何やの…

誘っとるん?

アタシかてたまにはそぉゆう気分にもなるんやで…

気持ち良さそうにぐっすりな平次のベットにそっと上がり込む

ほんで、

平次を跨いで静かに、あんまし体重かけんようにゆっくりとお腹に座る…

「うっ……」

ちょっと嫌そうな顔したけどまだ起きひん

せやからそっと前のめりになって平次に言う

「へぇーじぃ起きたって〜」

「…ん……はあ!?」

さすがに目を覚ました平次

びっくりしてアタシを見上げとる

「起きた?」

「…何しとんねん…」

ムスッとしてそう言うた

「ん?」

「ん?やあらへんがな…何で人の上におんねん…」

「平次がおいでって言うてるような気がしてw」

「……あほか…さっさと降りい」

なんて言うから

「嫌や、平次はいっつも上やろ?たまには下でもええんちゃうw?」

ニコッと笑って言うてやる

「……ほなそんままオレにキスくれ?」

ムスッとした顔からニヤッと表情変えてそぉ言う

「えっ///」

いきなり過ぎて顔が熱くなる…

「照れてんと早せぇや」

「…せやかて平次…」

「何やねん…」

「…重たない?」

「……今さらなんやねん…別に重ないしちょおどええ」

……え?

ちょおどええて何よ…?

とか思とったら平次がアタシの頭の後ろに片手をやって強引に引き寄せられた…

「え!?……ちょッ平次//」

慌てて平次の顔の横に両手ついて抵抗するんやけど…

「してくれへんやったらオレから貰いにいったるで?」

ニヤニヤいじわるにそぉ言うてくる

「……」

アタシが固まっとる間にもアタシは平次に引き寄せられる

「ちょッ…待って// 解った!アタシからするから///」

「そぉか…」

パッとアタシから手を離した

「……」

「……」

って言うたけどやっぱり恥ずかしい…

アタシからキスなんてしたことないんやもん//

「……和葉ぁ?」

ジトッと平次がアタシのこと見よる…

「解っとるよ…したらええんやろ?」

「ん。」

「…初めてんやからね…下手とか言わんといてや?」

キスがやない…

アタシからキスすることが…

「ん。」

平次が頷いたんを確認してアタシは、ゆっくりと平次に顔を近づける…

「…あ、あの平次、目ぇつぶって?」

「なんで?」

なんでて…

そら…

「…恥ずかしい…やん…」

「お前のその顔見んの好きやけど?」

「あほ。目ぇつぶって//」

アタシが困ったような顔したらしぶしぶ平次は目を閉じる

そっと平次にキスした…


※※※※※※


なんやろ…

めっちゃやらかいな…

オレからした時とは全然ちゃうわ

気持ちようなってくるわ…

和葉がゆっくりと唇を離す…

どぉ?なんて言いたそうな顔

「…和葉…」

「えっ…」

そっと和葉の頬に触れる

「良かったで和葉…」

「ほんま?」

一切互いの視線がずれない

「ああ。」

ゆっくり和葉がオレにもう一度キス…

「平次、好きや。」

「オレも。…なんや気持ちええからこんまま寝よか?」

「アタシも言お思てた」

そっと微笑んでオレの隣に和葉が横になる…

和葉がオレの髪をすいて優しく頬にキスした

…意識はそこまでや…

オレも和葉もすぐに寝てしもた…



〜END〜



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