1/2ﾍﾟｰｼﾞ目 放課後の教室。 外は雨。 どんより雲があるせいか辺りは暗い。 その教室の中には、オレと和葉。 正確にはオレと寝ている和葉。 まあ、オレも今さっきまで寝とったんやけどな… 起きたらこの教室にはオレらしかいてへんかってん…たぶん…いや、絶対クラスのやつらが仕組んだんや。 黒板には大きく 『寝とる２人に先生からのプレゼント！そのプリント今日中に提出やで！！』 なんて書かれとる…υ その横には小さく相合い傘にオレと和葉の名前がある… そんでやたらとハートマークが多い… デカイ文字がおそらく男子連中で、そのちっさな文字が女子連中の仕業や。 ぎょーさんあるハートは双方の仕業やな…υ 暫くその黒板を見とったらやっと和葉が起きよった。 「ふぁ～・・・・・ぇ、何やのコレ！？」 顔を上げて真っ先に目に入った黒板に対して声をあげた 「やっと起きたんかい…」 和葉の斜め後ろから声をかける 「…平次……って、これ何なん！！」 ガタッと椅子から立ち上がりオレに振り向く 「って言われてもオレかて知らんわ…」 「…はぁ……」 すっと椅子に座り直して溜め息と同時に俯く 「何やねんその溜め息は…」 「別に。」 素っ気なく返された… 「ちゅうかこれ課題っぽいで…」 ひらひらと机に置かれたプリントを和葉に見せる 「…寝とったから？」 和葉も自分の机に置かれたプリントを見る 「せやろな。」 「…数学やん…υ」 「せやで。」 授業数学やったんやから当たり前やろ 「…めっちゃ問題数あるやん…」 「あるな。」 「……平次ぃ～」 くるっとオレに向き… 「教えてぇな～」 おねだりっぽく言うてきた 「…自分でやれや」 「えー平次、アタシが数学苦手なん知っとるくせに！」 知っとるで。 知ってて言うてんねん 「せやから自分で解いた方がええやろ？」 いじわるに笑ってやった 「いじわる。」 ぷいっと机に向き直り、ペンを取り出して解き始めた オレも同じように解き始めた [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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