1/1ページ目 平次の部屋… 和葉もいる。 そしていつものようにまったりと空気は流れていた。 …が、平次の言葉で一瞬にして空気は変わった。 「なぁ和葉て、キスとかしたい思てる?」 「・・・・・は?」 突然の平次の質問に意味が解らない和葉 「したいか聞いとるだけやろ?」 「…な、何でそんなん聞くんよ///」 それはごもっとも… 「…何でて……ファーストキスはまだなんやろ?」 「…あ、当たり前やろッ///」 今日の平次は何かおかしい… 今まで… もう17年間一緒にいて、平次から“キス”という単語を聞いたことがない… ましてや“ファーストキス”だなんて… 「やっぱ初キスは好きなやつとしたいか?」 「そんなん…当たり前やろ…//」 「好きなやつおるん?」 「ぇ…///」 じっと和葉を見つめる平次。 見つめられて真っ赤な和葉。 「…その反応はおるんやな?」 「…ッ///…そぉゆう平次はどうなんッ///」 「おるで。」 妙にきっぱり言われ… 「……ぁ、そぉなん…」 悲しくなる… 「オレも初キスは好きなやつとやりたいねん…」 「ぁ、そぉ…」 急に気持ちが冷めたように適当に返事をする… 「そこでや、一応オンナの和葉に聞いときたいねん」 “一応”という言葉にピクッと耳が動く和葉… 「なに?」 明らかに目が据わっている… 「オレがその相手から無理やり初キス奪ってしまうんはどぉ思う?」 「・・・・・」 「奪われる側としては……おい、どやねん?」 それを聞いて何かもうどうでもよくなったのか、机に頬杖ついて平次に 「ええんやない、平次やったら許してくれるんちゃう?」 そう。平次にキスされて嫌がる子の方が少ないと思われる… 「ほぉか。ほんなら…」 おもむろに和葉に近づく… 「・・・・・!?〜〜〜〜〜〜/////」 真っ赤に顔を染め、放心状態の和葉… たった今平次にキスされた… 平次の初キス… 和葉も初キス… 何をされたのかよく判らない… 何をしたのかよく判っている… 「お前も好きなやつとしたかったらしいけどもう諦め。」 「・・・なっ///」 「お前が“ええ”て言うたからしたんやで」 「…あんたなぁ!!」 「すまん…」 「ぇ…?」 真面目な顔して謝る平次… 「なんぼアカンて判ってても、我慢できひんかったんや…」 「……」 「オレは和葉が好きや」 「……」 「…和葉?」 「…ぅ……ぅッ…」 泣き出す和葉… 「ぇ…ぁ、ほんますまん和葉…」 どうしたらいいのか解らない… 「すまん、ほんまに堪忍…」 謝ることしか出来ない… けど… 「ちゃう…ええねん……」 「ぇ?」 「言うたやろ?平次やったら許すて…」 「…ぇ?」 「アタシも今、好きな人と初キスできてん」 泣きながら笑う和葉に今さら赤く染まりだす平次… 「アタシも平次が好きやw」 「…ほんまに?」 「ほんま。」 「…ッ///」 平次に抱きついた和葉。 和葉を抱き締めた平次。 そして今度はちゃんとお互いの気持ちのこもったキスが交わされる。 〜END〜 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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