1/3ページ目 中間テストまで3日… 残された時間は今日と土日のみ… ここ3日ほど風邪でダウンしていた和葉。 もともと風邪気味だったのをテスト前だと無理をして学校へ来ていた。 様子がおかしかったのは…といっても周りは誰も気づかないほど些細なこと… しかし長年一緒にいる幼なじみにはそんな些細なことも大きな変化として見えた… 授業と授業の間のブレイクタイム、 「おい和葉」 「ん?」 教科書とにらめっこ状態だった和葉がふと顔を上げた いつも通りにきょとんとした顔で目の前の平次を見上げる 「お前、風邪気味や言うとったな?」 「え…ぁ、うん。けど…」 “平気”と続けようとした和葉だが声が出せない状況に落ちた… 「……やっぱしな…」 平次との距離がゼロ… オデコ同士が軽く触れ合う そしてその状況でまっすぐ目を見られ、ある意味放心状態である… 「和葉、今日はもう帰れ」 「……」 時間にすればさほど長くはないのだが和葉には充分過ぎた 「ん?顔も赤いで、熱もあるし早家帰った方がええで。」 「…って//アンタが熱上がることしたんやろ///」 「はあ?何でオレのせいやねん!!」 「平次がいらんことするから!!」 その手のことには敏感な和葉と鈍感な平次… また言い合いが始まるのかと思えば… 「何やねん…オレ何かしたか?」 「……」 平次のあまりにも無意識だったらしい行動に少し肩を落とし 「けどテスト前やし授業出とかんと…」 そう言って再び教科書に向き直った和葉 「風邪引いたら元もこもないで?」 平次の言葉に少し考えてからふと顔を上げて 「…何や今日の平次優しくて気持ちわるいな…」 「なんやとぉ…人が心配しとんのにその態度は!」 「ははっごめんごめん。ありがと平次、けど大丈夫やから。」 「…アカンかったらすぐ言えや?」 「ぅん…分かった。」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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