1/1ページ目 夏休みも中盤やな… 今年はゲリラ豪雨っちゅうんが多いわ… 今日もええ天気や思たら急にザーザー降りや… それやのにこの暑さ… どうにかならんのかい… ―平次の部屋― 「あっつー」 「ほんま暑いわ」 和葉が平次の家にやって来たと同時に雨が降ってきた… そんなことを気にすることなく和葉は平次の部屋に上がり込む 蒸したようなその部屋は暑いなんてものじゃない… 「和葉、涼しくしてくれー」 だらーっと和葉に抱きついた 「ちょッ// そんなんしたら余計暑いやんか!!」 ばんっと平次を押しのけてエアコンのスイッチを入れた 「あーおもんない」 つまらなそうに舌打ちをして和葉の隣に横になる 「なあ、この雨今日はやまへんのかな?」 「ん、すぐやむやろ?やんでもまた降るやろけどな…」 「そやね……平次、暑いわ…」 蒸し蒸しするこの暑さ つけたばかりのエアコンは全く意味をなさない 「ああ…そやwいっちょええ話聞かせたろか?」 「え?」 ニヤニヤ笑う平次をおかしくも思うが少しばかり興味もある 平次はシャッとカーテンを閉めて光を遮断する 雨の音は相変わらず続いている… 「何しとんの?」 不思議に思って和葉は聞く 「ん?まあ待てw」 「……平次…もしかしてアタシが嫌いな話?」 ザーザーいう外の雨が少しばかりそちらの雰囲気をだしている… 「ん?何やと思た?」 くるっと振り向き平次は笑う 「…怖い…話…」 ぶるっと震える… 今になってエアコンが効力を発揮し出したのか… 「そや。オモロそうやろw?」 和葉の隣にどっと座り直す 「アホ…絶対聞かへんもん//」 耳を塞ぐと、 ふっと笑って平次は和葉を見る 「……?」 きょとんとして和葉は平次を見る 「好きや。和葉、聞けや…」 そっと和葉の耳を塞ぐ手を外す 「平次…?」 「あーほ。」 真っ直ぐお互いの視線が交わる 「…あほ…」 吐息混じりに和葉は言い返す 「…それ…オレのこと誘っとるん?」 「なッ// ちゃうわ//」 「なんや残念やなー和葉がその気やったら部屋も暗くしとるし…」 「平次ッ//」 平次が続きを述べる前に和葉が平次の口を塞いだ… 自分の口で… 「……」 真っ赤になった和葉はもちろん平次も言葉が出ない… 「…それ以上言うたらアタシ帰るで…」 小さな声で言った頃には外から静かにポタポタいう音… 「……雨…やんだな…」 「…そやね」 そっと立ち上がりカーテンを開ける 「平次w」 くるっと振り向いた時には笑顔を見せて平次の名を呼ぶ 「ん?」 「遊びに行こw?」 ぱっと平次の手を握って和葉は引っ張る 「…ぁ、ああ…」 〜END〜 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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