赤い手形
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えっ…

何なん…



アタシの部屋

いきなり開いたドア

そこには平次…



「ちょっ…あ、アタシ今着替えてる最中ッ//」

ばっとそばにあったクッションを投げつけた

「…ええで…着替え続けても…」

「…ぁ、アホッ//」

「うごっ…」

パシィっともう無意識に平次の頬を平手打ちしてしもて…

そんで部屋から追い出す

ドアを閉め切って急いで着替えてまう

「和葉ぁ…冗談やろが…なんでここまでされなアカンねん…」

ドアの外からはふてくされたような平次の声

「…平次が急に入ってくるから…」

「おまえかてオレの部屋にずかずか入って来るやんか…」

「一緒にせんといて//」

「…一緒やんか……おい、もぉ入ってええか?」

「…ぅん…」

アタシが答えるとそっとドアが開いて平次が入って来る…

やっぱり怒っとるんかな…

て色々心配して平次の顔を見た…

「…あっ……」

「…何やねん?」

「…もぉ枯れ落ちたはずのもみじや…」

すっと平次の頬を指でなぞる

「なんや?跡ついてしもたんか?」

「ぅん…ごめん…」

えへっと笑てみた

「どぉりで痛いわけや…」

そぉ言うとガシッと腕を掴まれた

「え!?」

「こら慰謝料の請求やな?」

ニヤッと笑ってアタシの顔を覗く

思わず目を反らしてしもた…

せやけど近いて…//

「ちょ…平次…」

「そぉやな…ここにキスして?」

アタシが触れとった手をそのまま利用して平次が自分の赤くなっとるほっぺたを指さした

「なっ// 平次が悪いんやろ!?なんでアタシがッ//」

「嫌や言うんやったら…」

アタシに迫ってくる平次…

アカン…

キスされる…

きゅっと目をつむる

「……」

せやけど何もあらへんからそっと目を開けた

「キスされると思たん?」

ニヤニヤムカつく顔で言うてくる…

「そんなんちゃうもん//」

「ええやん。欲しいんやったら言い?」

「せやから…」

ぅっ…

アカン…

ほんまに迫ってきよった…

けど、アタシはもぉ頭きとって…



パシィ!!!



「うっ……」

またやってしもた…

今度は反対側

平次は叩かれた頬を押さえてしゃがみこんだ…

「ごめん…平次…つい…」

「…あかん……シャレにならん…本気でやりすぎやボケぇ…」

うっすら涙目やん…

そんなんで見上げられたら…

「平次、ほんまに堪忍…」

そっとしゃがみこんでほっぺたにキスした…

そしたら固まっとる平次がおった

目ぇまん丸にしてアタシのこと見た

「…ごめん…なさぃ…」

ぎゅっと抱きついてほっぺた同士くっつけた…

少し熱を持った平次の頬はアタシのことも熱くした…

「まぁ…許したるわ…//」

機嫌よぉなったみたいで平次からもぎゅっとしてくれた。



〜END〜



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