1/1ﾍﾟｰｼﾞ目 小学校三年生の運動会。 「絶対一等賞取ったるもん！」 「無理や無理。オレがおるんやもん(笑)」 中学なんかとは違て男女混合の短距離走があった… アタシは今日こそは絶対平次に勝ったろ思た… 「無理やあらへん！平次になんか負けへん！！」 「そんなん言うて転けんなや？」 ケラケラ笑う平次にムッとなってアタシは、 「バカにせんといてよ！」 「はいはい…頑張りや。」 平次はアタシのことなん相手にせんと靴ひもを結び直しとった… 「絶対勝ったる。」 アタシは１人意気込んだ。 そして…、 ＊＊＊＊＊＊ 「なに小学校のアルバム見てニヤけてんねん？」 「えっ？」 アタシの部屋に無断で入ってきた平次が呆れたような顔でアタシに言うた。 「ちゃうよ// 別に懐かしいなぁー思て…」 「なんや…？」 「ほらこん時の平次…アタシに負けたんに嬉しそうや」 写真に写る一等賞を取ったアタシの横におる平次 「あぁ…そんなんもあったなぁー」 照れ隠しにアルバムを強引に取ると平次は言うた 「やっぱりわざとアタシに負けてくれたん？」 「…どうやったかなぁ…」 「もうっ//」 ほんまに懐かしそうにアルバムをめくる平次はやっぱり嬉しそうや。 ほんでやっぱりあん時はわざと負けてくれたんや。 END. [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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