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「…なぁ…アタシはいつまでこぉしとったらええん?」



和葉がそう言うのは、

この頭に乗せた分厚い本をいつまでこうしていたらいいのか…

「ん?オモロいからまだ(笑)」

ニヤニヤといじわるな顔で和葉の頭に乗る本を見る

「…何がオモロいんよ…//」

ぷいっと横を向く

「ぁ、……ぉ!まだ落ちひん(笑)」

和葉が頭を動かした反動に落ちかけた本はそれでもまだ落ちない

「…なぁ…なんでこんなんせなアカンの平次?」

「和葉のバランスえらい優れてるんやな〜っちゅう実験やw」

急に頭に乗せられた本

遊びに来たつもりが遊ばれてしまった

「アホやん…」

「それに付き合う和葉もおんなじやろ?」

ニッと笑う平次に和葉はぷくっと頬を膨らませる

「ほな、やめる。」

和葉はその本に手を伸ばす…

「あーアカン……あぁ…」

平次が止めようしたが既に和葉は本を手に持つ

「ちぇ…」

小さな舌打ちで和葉が手にする本を見る

「ほな次は平次の番やでw」

ニコッと笑うと和葉は立ち上がって平次の頭に本を乗せようとする

「ええ!オレはええねんッ」

「なんでよー!」

和葉の本を持つ手をがしっと平次は掴んで抵抗する

「そんなくだらないことに付き合えへんから。」

「アタシは付き合ったやん!」

「和葉はええねん。アホなこと似合とるから(笑)」

ニヤッと笑うと…

重みのある本がニブイ音を立て平次の頭を打つ

「…痛ぅ……(泣)」

「ふんッ」

ぷいっと横を向く和葉は本を抱き抱えている

「…ちょお、貸せや和葉…」

殴られた頭を撫でながら平次は言う

いくらか怒りもこもっていた

「…嫌や!絶対おんなじことする気やろ…」

「当たり前じゃ!ほんまに痛いやんかアホ!」

「……」

しゅんとして平次に本を手渡す

「素直に謝ったら許したるで?」

受け取った本を上下に揺らして平次は言う

「…ごめん…なさぃ…」

ペコッと頭を下げると平次が笑う

「…なに?」

そんな平次にムッとして和葉は顔を上げた

「嘘や嘘。本ぐらいで大騒ぎするわけないやろ?全然痛ないしw」

「え?」

「オカンがおやつ用意しとるから行こかw」

「…ぅん…平次、ほんまに痛ないん?」

心配そうにその頭を見ると平次は、

「平気やて。もぉええから…//」

そう言って片手で和葉の背中を押すと部屋を出るように促す…

そのもう片方の手は叩かれた頭を擦っているようにも見えるのは気のせいだろうか…



〜END〜



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