1/1ページ目 今日もまた、一日が過ぎていく。 今日もまた、人の命を強制的に絶った。 [曼珠紗華] 「総司、こんな時間までどこにいた」 毎日のように繰り返される、土方さんのお説教。 まったく、心配性な人だ。 「鬼」なんて言われてるけど 本当の土方さんを知ったら、みんなどんな顔するかな? 「おい、何笑ってんだよ。気持ちわりぃな」 怪訝に眉を顰めるその顔がまた可笑しくて。 「何でもないですよ」 そう言いながらまた笑ってしまった。 一通りお説教をくらった後、 部屋を出た私はまた散歩に出かける。 土方さんのお説教は嫌いじゃないけど それで反省したことは一度もない。 夕暮れ時の一本道は 目の前の光景を赤く変えた。 道の両側に咲いていた曼珠紗華の花は 真っ赤な色に深みを加えていた。 人のいない道は、酷く静まりかえっていて。 まるで。 この世の終わりの光景を見ているような気さえした。 世の中全てが、真っ赤に染まっていくような、そんな。 一度立ち止まってみたら 曼珠紗華の赤に吸い寄せられて。 目が離せなくて。 一瞬後に 沢山の記憶が体中を巡った。 ___やめて そんな目で見ないでよ。 斬りたくなる。 ああ また ___狂気。 本当の鬼は 私だ。 再び誰も居なくなった一本道の真ん中には 一輪の曼珠紗華の首だけが 風に吹かれて 小さく揺れていた。 fin. ★☆★☆★☆★ あとがき くろみつは今日も元気に生きています。笑 沖田さんのイメージは、私の中では実はもっと違います。 もっと…軽い男?笑 「斬っちゃおうか」って簡単に思って、でも特に何も感じないような。 おー、怖い。 でも、小説で書くとするなら、私はこういう沖田さんが好きです。 ダークな感じ。 二面性をもった男。 でもそんな貴方が好き。笑 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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